耐震基準

耐久性は大地震のたびに強化されている

現在の建築基準法では「耐震基準」が厳しくなっています。1978年の宮城県沖地震を受けてのことです。中古マンションは普通、簡単には倒れませんが、基礎が弱く十分な杭が打ち込まれていないと、大地震ではあっけなく倒壊します。とくに、軟弱地盤が液体のようになる「液状化現象」が起きた場合、被害は甚大になります。たとえば、1964年の新潟地震のときは、中心部の多くの中古マンションが沈んで、本来1階の部分が地下にもぐってしまいました。5階建ての県営住宅は横転し、お尻が見えていました。いかに危険極まりない建て方であったかがわかります。現行の耐震基準設定以前の中古マンションで地盤が弱い地域、たとえば埋め立て地を開発したところに建っているものは、基礎の状況をしっかり把握しなければ危険です。ある中古マンションの地盤が沈下し、床に亀裂が入っているのを見たことがあります。1980年以前の中古マンションでしたが、このような物件はいくらでもあるので、注意を怠ってはいけません。

一方、耐震基準が厳しくなってからできた最近の中古マンションは、比較的安全です。新しくマンションを建てられる用地を探すのはなかなかむずかしく、都心の人気物件は「埋め立て地」に建っていることが少なくありません。けれども、今の新築物件の建設現場を見ると、埋め立て地や地盤が弱いところでは、いずれも地中深く岩盤まで杭が打たれています。これと同じ方法で建てられた神戸の埋め立て地のホテルは、阪神淡路大震災のときでも、被害がほとんどありませんでした。地震で倒壊しにくい物件を探すなら、やはり築浅のものが無難なのです。